« 人生の転機に出会ったニフティフォーラム | トップページ | AIの台頭で人間の仕事が奪われるか? »

高校までの学校の勉強は実社会で役に立つか

 私が職業として選択した情報処理業界では、まちがいなく高校までの学校の勉強が大いに役に立ちました。情報処理自体を大学では学ぶことはなく、就職した企業で仕事をこなしながら習得しました。当時の情報処理業界はマイナーでしたので、どこの企業も新人を対象に訓練研修するのが普通でした。

 プログラミングは数学と英語です。英語が得意なら、その分だけ楽にプログラミング技術を使いこなすことができました。ベースとなる基本ソフトウェア=オペレーティングシステムが、アメリカの英語文化の産物です。プログラム言語の表現には、英語と数学の流儀が厳然と流れています。

 また新しい技術は米国発祥のものが多いですから、翻訳本が出版される前に、英語の原書やマニュアル情報で内容を理解できると重宝します。このことだけでも大いに役立ったといえます。

 国語能力は、文化の異なるユーザ側業界からの要望を、プログラム仕様として確定するために必須です。エンドユーザと対面するのは、概念や基本設計、運用の部分です。コミュニケーション能力もまた、各種の打ち合わせにおいて非常に重要です。

 理科や社会は、システム化(役立つアプリを構築)する業界を理解するための基礎として、たとえその一部でも知識があれば重宝します。まったく新たな業界のシステムを受注し、プログラミングを始めなければならなくなったとき、最初に手にする書物は高校の教科書/参考書でした。おしなべてわかりやすく、安価で網羅的なのです。

 そんなこんなで、学校での勉強は、私にとっては実務で直接間接に大いに役に立ちました。

 ちなみに大学でもいろいろなことを学びましたが、実社会で一番役に立ったのは、「簿記会計」「原価計算」の知識でした。どんな企業、どんな団体でもお金を扱います。簿記はそのお金の計算処理にまつわるノウハウを教えてくれます。個人的には簿記3級は高校生全員必須科目に、2級は選択科目にしてほしいくらいです。そうすれば、公的機関でのお金にまつわる無駄な議論を省略できるように思います。なお今は、企業の経理・会計処理は、パソコンが1台あれば、アプリでほとんど事務担当の負担なくできてしまいます。そういう便利な時代だからこそ、簿記を学ぶ重要性は高まっています。パソコンが吐き出す多数の数値を評価するには、簿記会計の知識が必須だからです。パソコン(アプリ)より低い能力では、数表の意味を理解することができないのです。将来AIに仕事を奪われるといった心配をする前に、人間の役割をもう一度熟考してほしいものです。

 

|

« 人生の転機に出会ったニフティフォーラム | トップページ | AIの台頭で人間の仕事が奪われるか? »

教育」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 人生の転機に出会ったニフティフォーラム | トップページ | AIの台頭で人間の仕事が奪われるか? »