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子どもに勉強させる/していただく レベルアップ

夏休みステップアップ講座、お盆休み合宿、年末年始特別講座、、、、、定期的な塾学習をこなしていると、こんな案内パンフを受け取ると思います。実はこれをうまく利用することこそが、次へのステップアップの効果的な一助なのです。継続学習に加えて短期集中長時間学習。継続と集中、両者のミックスです。高校受験を控えた中3生の基本的な学習時間は、平日は、塾と家庭学習で4時間と言われています。3時間でも集中度合いが高ければOKにもなるでしょうが、とにかく3~4時間です。そこに、不定期であっても、集中学習を加えるのです。学校の年間行事と長期休みの合間を縫う形になります。夏休み、冬休み、春休みを中心に、ゴールデンウィークの時期や、9月のシルバーウィークの連休を利用します。気合があれば、祝日と週末が重なった連休でもOKです。さらに子ども本人がこの集中学習に意欲的であれば問題はありません。いつもと違った環境での学習で、効果をあげましょう。積極的に参加させましょう/参加を検討しましょう。入試というもの自体が、いつもと違う特別な場なのです。緊張して実力を出せなかったとか、緊張のあまり、試験直前に体調不良になったといったことがないように、緊張感のある学習機会を積極的につくりましょう。

こんな特別な学習機会は、受身の姿勢だけではないようにしたいものです。つまり、「にがてな数学の証明をできるようにする」とか、「2年までの英語文法を理解する」といったことを、自ら意識して参加する姿勢です。与えられたプリントをいやいやこなすだけでは非常にもったいない。本人の意識が最初から受け身では、すぐにいやにもなります。

 

ちなみに私の指導においては、中学生は20時間集中、高校生は3泊4日合宿学習を取り入れています。いろいろやってみて、このような期間、時間数に落ち着いたものです。ステップアップのための集中学習では、プリント問題をやらせる前に、既習範囲の完全理解をめざします。学校の予習や課題学習を自主的にこなすようにもっていくことを最優先にしています。

高校生の春休み、あるいはゴールデンウィークの3泊4日合宿では、「英語EC科目1年分の対訳ノートつくりを終わらせる」といった目標です。1年分とは、いうまでもなく英語ECの教科書の本文すべてという意味です。英語ECという1科目だけですが、1年分の予習を全部、あるいはほぼ全部終わらせることは大きな自信になります。少なくとも今後2~3ケ月分ならば、まちがいなく終了させることができます。これにより、自信とともに、学校授業が始まってからは他教科の予習復習の時間をとりやすくなります。英語ECの和訳に必要な文法は、8割程度までは既出の内容です。単語や慣用句の予習だけでかなりのレベルまでやれるのです。もちろん20センテンスに1つくらいは、教わらないと理解できない文も現れます。それを授業実施まで待つか、時間をかけて今トライするか、このような微妙な点は個人の力量次第です。

塾講師は学校の教員の代わりになって先を教えるのが仕事だと思っている方も多いでしょう。しかしながら、中学生向け塾が典型的に行う3週間先取りといった学習はあまり感心したものではありません。学校の授業で先生の説明を聞かなくなる/聞けなくなる生徒が出てしまいます。ひどい場合、学校授業の内容をほとんど覚えていないという「優秀な生徒」が現れることになります。優秀な生徒は、塾で少人数、あるいは個人向けに要領よくかつレベルにあった説明を受け続けると、それが当然と思いこみます。そのため、40人向けの授業は冗長で聞く気にならない、結果聞かないということがおこるのです。これは、高校に進学してから大きなデメリットになります。高校の科目は、量が多くかつ範囲も広いので、塾ですべてを教わることはできません。無理にやるには、1教科につき週4~5回、塾に行くことにもなります。こういった例が示すように、先んじてすべてを教えることが、最良の勉強法というわけでは決してありません。生徒個人のレベルにあったがんばりで、個人のレベルにあった予習をすることが重要です。ECの予習にかける時間を1ユニット/パート、90分とか60分とかに決めて、その時間内でやれるだけやるというような采配が、高校の学習では重要になります。無限の学習時間があるわけではありません。必要科目に対し適切な時間配分を考えて学習する必要があるのです。この意味で、数学については1年分の先取り予習を私はお勧めしません。自主学習中心で実行するには負担が大きすぎるからです。数学については、数ⅡBまで難なく習得できた生徒ならば、数Ⅲの先取り予習もよしとできるくらいのものです。

 

中学生の20時間集中では、基本的に個別対応で予定を組みます。個人の力量に応じて、20時間をこなす日数や1回に学習する時間数は異なります。理想としては、最後に1日8時間学習を体験して終わりたいと考えています。午前4時間、午後から夕方にかけて4時間。つまり、それほどの負担にはならないはずなのです。4時間集中するとどの程度の学習ができるのか、そういう自分の力量の確認が一番の目的です。中学生の場合も、私の指導の基本は、既習範囲の完全習得です。先取り学習よりは、既存範囲のレベルアップです。内容をより深く掘り下げ、難易度の高い問題に対応できる実力をつけることです。これをどう自主的にやれるようにするかが問題です。自主性やら自発的意志がないと、試験が終わったところでほぼ白紙に戻るからです。興味のないことは誰しも忘れたいのです。いやいややらされた学習内容は、急速に忘却の彼方に去って行きます。継続学習と集中学習のミックスでどう自主性を育てるか、もう一歩進めてその子ども独自の新たな発見ができるか。そこが肝心です。自力で発見した内容は、一生忘れることはありません。発見という楽しさを見いだした体験こそが、向上心・向学心に結びつきます。

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